08-19-12

芸術係数読書会:レオ・スタインバーグ「他の批評基準(フラットベッドとしての画面)」を読む 第2回

 
*日程が変更になりました。

Leo Steinbergの「Other Criteria (The Flatbed Picture Plane)」の読書会のお知らせです。

「他の批評基準」は1968年にMoMAで行われたスタインバーグのレクチャーを元にした論考です。今回読書会で対象にするのはその論考の結末部分、「フラットベッドとしての画面(The Flatbed Picture Plane)」(*Flatbed picture planeは「平台型絵画平面」と訳されるのが通例ですが、ここでは意図的に「フラットベッドとしての画面」と訳出しています)と題された節です。

「他の批評基準」の標的となっているのはフォーマリズムが押し進めようとする「ただひとつの正しい評価基準」という考え方です。スタインバーグは、芸術作品は「平面性」のようなただ一つの価値に向かって直線的に進化するものではなく、その評価は鑑賞者の身体との関係やテクノロジーを含めた横断的な観点から下されなければならないと主張します。「フラットベッドとしての画面」とはそうした彼の主張を端的に言い表したコンセプトであり、それが具現化した実践に与えられた名前でもあります。
スタインバーグによれば「フラットベッドとしての画面」はデュシャンの実践を重要な契機として、1950年代に、とりわけラウンシェンバーグの作品によって現れました。それがもたらした最大の転換は「芸術の主題がnatureからcultureへ移行」したことです。この指摘によって、「他の批評基準」は後のポストモダン・アート・セオリーの枠組みに大きな影響を与えています。

第2回目では、前回読み終えることができなかった「フラットベッドとしての画面(The Flatbed Picture Plane)」の節の残りの部分を読み進め、ボリス・グロイス(「アートと金」)、東浩紀(「サイバースペースはなぜそう呼ばれるか」)らの論考や、「関係性の美学」、村上隆(スーパーフラット展)、カオス・ラウンジの実践と合わせて読み解き、その可能性について考察したいと思っています。

読書会ではこちらで翻訳を用意いたしますので、特に英語力は必要ではありません。(「他の批評基準」は「美術手帖」の1997年1月号から3月号にわたって抄訳が掲載されていますので、入手可能な方は参考にしてください。)

お申し込みはこちらから。

なお、芸術系数の読書会ではFacebookに読書会ごとのグループを作ってそちらでテキストや参考資料などの共有を行なっていますので、Fecebookアカウントをまだお持ちでない方は取得していただいた上でグループへの登録をお勧めします。

<読んできてもらえると嬉しい本>
東浩紀「サイバースペースはなぜそう呼ばれるか」(『サイバースペースはなぜそう呼ばれるか+』所収)
村上隆『スーパーフラット』

<関心があれば>
クレメント・グリーンバーグ「モダニズムの絵画」(『グリーンバーグ批評選集』所収)
ダグラス・クリンプ「美術館の廃墟に」(ハル・フォスター編『反美学』所収)

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日時:2012年9月9日(日)13:30-17:00
場所:千早地域文化創造館
参加費:学生 500円/一般 1,000円
郵便番号: 171-0044
住  所: 東京都豊島区千早2-35-12
電話番号: 03-3974-1335
アクセス:
地下鉄有楽町線・副都心線 千川駅下車 3番出口 徒歩約7分
国際興業バス「要町3丁目」バス停下車 徒歩約7分


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