08-22-12

リーアム・ギリック:インタビュー(2009年ヴェネツィア・ビエンナーレ ドイツ館のインスタレーションについて)

“Video-Interview: “Liam Gillick””に日本語字幕を付けました。
翻訳は辻憲行 (twitterID=nori_1999)
芸術係数(http://gjks.org)
元の動画はこちら

リーアム・ギリックは2009年のヴェネツィア・ビエンナーレでドイツ代表としてジャルディーニのドイツ館でインスタレーションを発表しました。このインタビューでは特にその入り口部分のプランについて語っています。日常空間としてのシステム・キッチン(ウィーンの女性建築家マーガレット・シュッテの「フランクフルト・キッチン」のデザインに基づいている)を模したインスタレーションを展開させることで、ビエンナーレそのものの歴史とドイツの国家の歴史が重くのしかかるドイツ館の空間の意味を脱構築することがギリックのインスタレーションの狙いでした。

展示風景はこちら

〔字幕〕
展示の最初のパートはまだお見せできないのですが…
私が「虫除けブラインド」と呼んでいるプラスチック製のすだれです。
それがエントランスに設置されます。

このドイツ館で作品を見せるにあたって私が考えていたのは、
どうやってこの建物に抵抗することができるかということでした。
なぜなら…誰もがこの建物の固有の歴史を知っているから。
しかし私自身にとっての問題の一つは、ここが教会に似ていることでした。
それは二重の問題でした。
一つはドイツという国家がたどった歴史、もう一つは建物が教会を思わせるという
形式上の問題。
それは私に重くのしかかっていました。
それを克服するため、日頃から見慣れたプラスチック製のブラインド…
食堂やパン屋でよく見かけるようなブラインドを使おうと思ったんだ。
そして建物入り口の荘厳さや深淵さを減らそうと考えました。
言葉を使うことなく、日常生活の場所の雰囲気を取り入れよう
と考えたんだ。
それに…自分がまだ幼い頃、夏の季節には同じようなものを台所の
入り口に掛けていたんだ。
だからプラスティックのブラインドは展覧会のサインになる。
ここから先は台所のような日常的な雰囲気の場所だよ、というサインにね。

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